沖永良部島に帰って来て感じることは、沖永良部産の野菜の美味しいことです。野菜の味が、非常に濃いと感じます。特に思ったのは、ニラと春菊、朝食のニラ玉と、野菜の煮込みに入った春菊は、その独特の味が際立ち,その味、香りを堪能できます。
では、沖永良部産の野菜が何故おいしいのか?これは、私の独断ではありますが、2つの理由があると思います。まず一つめが、沖永良部の島は、珊瑚が隆起してできた島です。もともと海の下にあった土地はミネラルを多く含みます。そのミネラルを多く含んだ島の赤土が作物の味に力を与えてくれています。
もう一つが台風や季節風に乗って吹き荒れる海水を含んだ雨です。沖永良部の島は、ほぼ東西に細長く、更に高い山のない平坦な島です。その独特の島の形により、強風が島全体に海水を運ぶことを容易にしています。強風により、自然のミネラルを十分に含んだ「天然の肥やし」が島の畑にまかれるのです。反面、海水は、直接農作物に降ると塩害という被害ももたらすことも確かです。畑へ天然ミネラル分の散布と作物の塩害という両面性はあるものの、前者は作物の味に大きく寄与しているのです。沖永良部の島の成り立ち、その形は、野菜の味に対して、まさに『奇跡の形』だと思います。
私の育てるジャガイモも、先日の強風、寒さでまた少なからず茎が折れるなどの被害がでているのは確かですが、何とか3月末には、収穫が開始できそうです。沖永良部島の『奇跡の味』を、頑張って作ります。

昨晩は、夜中に目が覚めた。なかなか眠れず、たまった録画番組を何気なく見ていた。NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、ある教師が取り上げられていた。病院内の学級の先生である。その院内学級に通うある男の子の詩に衝撃を受けた。小学校5年生の彼は、先天性の難病で長期の入院をしていた。その子供が書いた詩である。

「ぼくは幸せ

   宮崎 涼

家にいられれば幸せ
ご飯が食べられれば幸せ
空がきれいだと幸せ

みんなが
幸せと思わないことも
幸せに思えるから

ぼくのまわりには
幸せがいっぱいあるんだよ」

男の子は繰り返される手術による副作用と戦いながら、つらい闘病生活をしていたが、男の子が写っている写真は、常に素敵な笑顔ばかりである。
男の子には不思議な明るさがあったという。その不思議な力で、周囲を幸せにしていた。つらい闘病生活をしている子供たちが元気になった。
男の子の不思議な力に、小さな男の子の『生きること』に向き合う姿勢に、尊敬の念をいだく。

2月になりました。ジャガイモもたいぶ大きくなりました。多くの失敗を繰り返し、多くのことを学びました。合格点まで達していないと思いますが、何とかここまでやってきました。初心者の私に、丁寧に指導していたただいた方、支えていただいた方々に感謝です。

2月1日撮影
畑①カヤブチ
11月の中旬に植え付け。12月の強風と、ヨトウ虫が発生し、ジャガイモの茎を食べる被害にあい、結構枯れてしまいました。植え付け面積:約3反

畑①カヤブチ

畑①カヤブチ

畑②ノボル
11月中旬に植え付け。牧草跡の土壌が硬く、植付け前、耕すのに苦労しました。途中、大根菜がたくさん生えてきて、ジャガイモを植えたのに、大根菜畑のようになってしまいました。すべてハガルのに苦労しました。 作付面積:約0.8反

畑②ノボル

畑②ノボル

畑③ハナトリ
11月下旬~12月上旬に植付け。この畑の場所は風が強く、強風により茎が折れたり、葉が枯れたりする被害がありましたが、防風ネットにより、被害は最小限にくい止めることができました。作付面積:約5反

畑③ハナトリ

畑③ハナトリ

畑④タケジロウ
12月中旬に植付け。サトウキビを刈り取った後の畑です。植付け後に、残ったサトウキビを懸命に拾い集めて除去しました。土壌がジャガイモと合っていないのか成長が、他と比べて遅れています。追肥をしたのですが、あまり効き目が見えてきません。今度、EM菌の散布か、液肥の散布で成長を図ってみようと思います。作付面積:約1.3反

畑④タケジロウ

畑④タケジロウ

畑⑤フクブ
12月中旬植付け。今回、メークインを1.8トン、ゴールドを160キロ植えたのですが、10キロだけ『インカのめざめ』を植えてみました。防風ネット側の一畝がインカのめざめです。沖永良部ではほとんど植えられておらず、気候、土地に合うか心配しましたが、予想外に順調に育っています。今回は、来年の種芋用として育て、来年出荷予定です。作付面積:0.5反

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