ここ数日は、ジャガイモの植付けの準備でトラクターに乗っています。畑に肥やしを入れ、最後の仕上げに、トラクターで土を粉々にする「砕土・さいど」の作業を行っています。それがどうもうまく行きません。土がうまく砕けてくれないのです。土地の元々の性質、粘土質が強いことと、今回のジャガイモの前は、牧草を植えていたので、トラクターやトラックで踏み続けられた土壌は、一回のトラクターの砕土作業くらいでは、拳くらいの硬い土の塊は、強情にその形を変えません。ただ、 二回目の砕土作業で、表情を少し変えてくれました。今日は、三回目の砕土作業、やっと、土らしい表場を見せてくれました。トラクターに乗り、土を見ながら、ふと、先日の夜、酒の席で語った先輩の言葉の意味を考えていました。「農業は、金儲けがゴールでは無い。芸術で有り、哲学であり、そこに真の農業がある」、30回ジャガイモを出荷すると私は、72才。今年のこの一回も無駄にできない。大切に向き合って行きます。

沖永良部島も暑い夏が終わり、秋らしくなってきました。昼間が24度、夜は20度を下回ります。さて、10月から始めた母の実家のリフォームですが、約6割くらいの進ちょく状況でしょうか。今日もいつも通り、大工をしていると、近所の竹次郎おじさんが、バナナの差し入れです。自宅の畑で取れたバナナだそうです。「このバナナは、種があるから、気を付けて食べんといかんよ」!!そう、バナナには元々、種があるんです。多分、品種改良により種の無い今のバナナになったと予想されます。小さい頃、野生のバナナを食べると種があったことを思い出します。もらったバナナは、思ったより種は少なく、ただ味は濃く、とても美味しく頂きました。多分、より原種に近いだと思います。ご馳走様でした。

沖永良部島には和泊町と知名町2つの町があります。それぞれの町の運動会が先週末開催されました。私の住む玉城は、和泊町の運動会に参加です。和泊町にある部落が、24チームに分かれ、字対抗での競争です。私も、綱引きの選手に選ばれました。運動会への参加は高校以来なので、24年ぶりです。運動会は、想像以上に盛り上り、各チームが其々のTシャツを着て、懸命に選手に声援を送ります。応援合戦も太鼓や、子供のリーダー、チアガール等も出て凝った応援です。昼休みには、シートを広げ、輪になって弁当を食べます。久々に母の作った弁当を食べました。私が参加した綱引きは、残念ながら2連敗と悔しい思いをしましたが、玉城字チームは3位と健闘しました。そしてその日の夜も、勿論、大宴会です。久々の運動会、楽しい酒を夜更けまで飲ませて頂きました。

家の屋根の葺き替えが終わり、家の周辺の木を切りました。防風林の役割をしているのですが、余りにも伸び過ぎてしまったので、屋根の高さまで切ります。イクヤミーは、60代ですが、木を切る仕事も経験が有り、まるで猿の様に高い木に登り、チェンソーで次々と木を切っていきます。切り落とした木を、ヨシヒサミーと私で回収していきます。1日で家の周辺の木を切り終え、すっきりしました。その時に気になったのが、ハチギミの木、うるし科の木です。弱い人は、結構腫れます。結構大きなハチギミの木があり、はじめは、触るのを避けていたのですが、次々と切り落とされてくる木の枝や幹に、触ることを避けていられなくなり、懸命に木の回収をしました。それから、二日後、見事に、ハチギミの木にやられました。右手は特にひどく、腕が曲がらない程、腫れてしまいました。病院に行き、塗りクスリと飲みクスリを処方してもらい、若干よくなりましたが、完治までは3,4日かかる様です。後悔しても後の祭りです。木を切るときは、「ハチギミ(うるし科)の木」には気をつけましょう。エライ目にあいます。

先月受験した大学院の結果が、10月6日に大学内で貼り出されました。ただ、沖縄まで行くのは、大変なので、郵送で送られる合格通知を待つことにしました。昨日届くと思われた合格通知が届かず、ヒヤリとしましたが、本日午後に無事、合格通知が届きました。来年春から琉球大学で、農業について学ぶことになりました。有難うございました。合格の報告が出来て、ホッとしています。ただ、まだまだ入り口です。これからが大切なので、気を引き締めて頑張りたいと思います。これからもご支援の程、宜しくお願いします。

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