収穫を終え、一ヶ月が経とうとしています。農家として、初めての収穫を終え、ホッとしているというのが今の気持ちです。多くの方に、励ましの言葉を頂きました。ありがとうございます。
 農家は、畑という大地の力をかりて作物を収穫します。今回、5つの畑でジャガイモを栽培したのですが、その畑、畑でその出来は違います。同じように手入れをし、育てても、収穫物は畑によって違っていました。まさに、作物を作っているのは畑の力だということだと思います。
  本日、大学院の授業で学んだ『畑をみがく』という言葉に強く共感しました。(共の思想 : 農業問題再考 磯辺 俊彦)
農家は、畑を何度も耕し、雑草を取り、畑に肥料を施し、そして、それでも状態が悪い場合は客土をする(新しい土を持ってくる)、それが、「畑をみがく」ということ、「畑はみがけば、みがくほど、いい作物を作ってくれる」。
今年のジャガイモの出来に満足することなく、今年の秋までに、「畑をみがく」ことに精を出したいと思います。
今後とも、末永くよろしくお願いします。

追伸:ホームページでのジャガイモの販売は、約一ヶ月と短い期間でした。せっかくお問い合わせいただいたのに、お届けできなかった皆様には、大変ご迷惑をおかけしました。申し訳ございませんでした。

以前このホームページでも紹介しましたが、一昨年秋、「永遠の0(ゼロ)」を読み、特攻という事実を深く考えました。どうしても、鹿児島県知覧町にある『知覧特攻平和会館』を訪問したくなり、昨年3月末に一人、知覧を訪れました。ちょうど桜の咲く季節で、穏やかな春の日差しの下、桜が美しく舞う中、大きな衝撃をずっしりと受け記念館を後にした思い出があります。

そして今回、facebookで紹介された一冊を読みました。ノンフィクッションです。アメリカで生まれた日系二世、松藤大治氏の23年という短い生涯です。十五才のときに、アメリカからひとり両親の故郷福岡県・糸島に帰国し、糸島中学から東京商科大学(現在の一橋大学)に入学、「日本とアメリカの間を結ぶ」外交官を目指していました。しかしながら、戦争はその有望な青年の運命を大きく捻じ曲げ、日本人として零戦に乗り、沖縄の海に向かわせます。日本人が起こした戦争というものがなんとも非情なものか、無念でたまりません。65年という月日は、その事実を人々の記憶から少しずつ消し去ろうとしていましたが、作家門田隆将氏の力により、再び、その魂を感じることができたと思います。

※偶然にも昨年春、松藤大冶氏が卒業した糸島中学校のある福岡県糸島を訪れています。まだ穏やかな山々と海のある美しい街です。

 4月末でジャガイモの収穫を無事終了しました。
雨の天気予報に、慌てて人を雇い、収穫のピッチを上げてジャガイモを掘りをしました。
一日約2トンの収穫のペースです。無事4月中に収穫できたこと、お天気の神様に感謝です。

 また、ホームページからも多くの皆さまにご購入いただきまして有難うございます。
「インカのめざめ」は、栽培を失敗し、せっかくご注文を頂いた皆さまのお手元まで、お届けできなかったことを
あらためてお詫びいたします。すいませんでした。来年は、必ず立派なジャガイモを育て、皆様にお届けしたいと思います。宜しくお願いします。

 メークインについては、初めての挑戦でしたが、自分で満足のいくジャガイモが収穫できたと思います。
ただ、途中多くの失敗を繰り返したことは確かです。それを、沖永良部の土、自然が助けてくれました。
今年の失敗を繰り返さないよう、来年は、更に進化した「伊村農園のジャガイモ」を皆様にお届けできるよう
精進したいと思います。今後ともよろしくお願いします。   

2010年10月 植え付け前

2010年11月 植え付け終了

2010年12月 発芽

2011年1月 培土作業

2011年1月 防風ネット準備

2011年1月 防風ネット終了

2011年3月 天気にも恵まれ順調に成長

2011年4月 収穫です(ジャガイモと、光り輝く太平洋、好きな写真です)

伊村達児作コロッケ、ちょっと揚げ過ぎましたが,美味い!
レシピはこちら→http://cookpad.com/recipe/1359192
 


※ジャガイモの販売は終了しています。悪しからずご了承ください

© 2025 伊村農園 Suffusion theme by Sayontan Sinha