ここ数日は、ジャガイモの植付けの準備でトラクターに乗っています。畑に肥やしを入れ、最後の仕上げに、トラクターで土を粉々にする「砕土・さいど」の作業を行っています。それがどうもうまく行きません。土がうまく砕けてくれないのです。土地の元々の性質、粘土質が強いことと、今回のジャガイモの前は、牧草を植えていたので、トラクターやトラックで踏み続けられた土壌は、一回のトラクターの砕土作業くらいでは、拳くらいの硬い土の塊は、強情にその形を変えません。ただ、 二回目の砕土作業で、表情を少し変えてくれました。今日は、三回目の砕土作業、やっと、土らしい表場を見せてくれました。トラクターに乗り、土を見ながら、ふと、先日の夜、酒の席で語った先輩の言葉の意味を考えていました。「農業は、金儲けがゴールでは無い。芸術で有り、哲学であり、そこに真の農業がある」、30回ジャガイモを出荷すると私は、72才。今年のこの一回も無駄にできない。大切に向き合って行きます。
11月 082010

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